ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

教育長の部屋(2015年 3月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年3月27日更新

『啐啄同時』

 小・中学校の卒業式が終わり、卒業生たちがそれぞれの母校を巣立っていきました。まずは、卒業生とその保護者やご家族の皆さん方には「おめでとう」のことばを、教職員には「おつかれさま」のことばを贈りたいと思います。また、地域の方々にも、何かとお世話になりました。ありがとうございました。

 子どもたちも、普段はお礼を言う機会がなかったかもしれませんが、卒業の日を迎えるにあたって、少なからず感謝の気もちを持っただろうと思います。

 今後とも、ご指導よろしくお願いいたします。

 さて、この時期に思い出すのが、「啐啄同時(そったくどうじ)」ということばです。卵の中のひな鳥が殻を割ってまさに生まれ出ようとする時、殻の内側からコツコツとつつくことを「啐」、ちょうどその時に殻の外側からコツコツとつつくことを「啄」と言います。内と外からつつくタイミングが一致して初めて、殻は割れてひな鳥が出てくるのです。親鳥の「啄」が一瞬でも早いと、ひな鳥の命にもかかわります。それだけに「啐啄」は「同時」でなければならないという教えです。

 これを親子関係や師弟関係にあてはめてみますと、大人の指導と子どもの自発が一致した時に初めて効果的であるという意味になります。少し待てば子どもが自力でできるのに、大人がせっかちになって教え込もうとしたり、今指導すべきなのに放っておいて時期をはずして手遅れになったりということが、少なからずあります。教えを受ける時期と指導する時期とが一致することが、教育にとって大切だということがわかります。その時期を「見極める」ということはとても難しいことですが、親子関係、師弟関係、人間関係が疎遠になりつつあると指摘されている現状にあって、愛情を求めている子に対してはしっかりと抱きしめる、悪いことは悪いとしっかりと教える、そんな関係を保つことが大切だと思います。

 卒業シーズンを機に、私たちおとなが再確認してみたいことのひとつではないでしょうか。

菜の花

⇑国東市花 : 菜の花


このページの先頭へ
前のページに戻る