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市長コラム 第2号『「もったいない」は日本の美風』

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月15日更新

 先日、ある新聞に「食べ残さない、の一言から」というコラムがありました。その概要は、こうです。

 SNSの画像に一口だけ口をつけたイチゴが山のように捨てられている写真が流されました。食べ放題の農園を営むイチゴ農家が投稿したらしいのですが、それについて「食べ物を粗末にしている」、「生産者の苦労を知らないのか」など様々な批判が寄せられたそうです。もちろん、農家の庭先で、作った人の目の前で粗末にする心境は理解しがたいことですが、批判した人たちは、宴会で残される料理やコンビニの店頭から廃棄される「食品ロス」にどのくらい関心をもっているのでしょうか。捨てるイチゴも料理の残りも同じではないでしょうか。だから、料理でも「食べ残しをしないように」するべきでしょう、という趣旨が書かれていました。

 各地域でも自治体を中心に「3010(サンマルイチマル)運動」というのを展開しているところもあります。「3010運動」とは、宴会などの時に、最初からお酒などをついで回らずに最初の30分は席について料理を食べ、最後の10分間も席に戻り、食べ残しを出さないように全部食べてしまおうという運動です。これはコラムの趣旨とも一致しており、食べ物を無駄にしない、ということは私も大賛成です。

 しかし、私はこの「無駄にならないように全部食べてしまおう」という考えには違和感を覚えるのです。「食品ロスが出るともったいない」、「十分食べることのできない人たちがいるのに申し訳ない」、「食べ物を粗末にするな」等々の考えからであろうと思いますが、もしそうであれば、私は、「食べ残すな」ではなく、「食べきれるだけ注文しよう」、が正しいと思うのです。食べ残すのが、無駄であるように、食べきれないものを無理矢理食べるのも無駄だと思うのです。しかも健康上では、肥満や糖尿病につながりかねません。高齢の人は、特にそうです。

 具体的に方法を提案すると、最初から食べきれるだけ注文することが大切ではないでしょうか。オードブル方式で少なめに注文して自分で食べきれるだけを食べる。また、食中毒を起こしにくい季節の時は、火を通したものは、持ち帰る方法もあります。この料理を持ち帰ることは、「もったいない」という日本の醇風美俗¹(じゅんぷうびぞく) であったはずです。
 私は、「食べきれるだけ注文しよう」運動なら大賛成です。

国東市長  三河 明史

 


¹人情が厚く、美しい風俗や習慣。(小学館 新選国語辞典)


 


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