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市長コラム 第6号「浜の混美仁」

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年7月25日更新

 私の家から東北の方に1キロメートル余り歩くと海に出ます。その海辺に沿ってかなりの家屋が密集しています。その中を旧国道が通り、その国道に面してその家はあります。かつては回船業を営んでいたという家は、二階建てで、かなり古くはなっているけれどがっしりと重厚な作りで、風格が感じられます。

 入り口の戸を開けて中に入ると、逆L字型の土間が有り、一方が台所につながり、その土間の右手に作業場があります。
作業場には、懐かしい「むしろ機(ばた)」が置かれ、ムシロがうちかけになっています。そばには、カヤも置かれ、七島イの「くぜ」で作った座卓などもそれとなくおかれています。昔のムシロを打つ作業場を再現して展示しているのです。

 正面の土間には、色々な加工品が並べられ、売られています。お茶だけでもスギナ茶、ヨモギ茶、タマネギ茶など10種類以上あります。その他にもムクナの粉末の真空パック、乾燥ワカメや乾燥ヒジキ、同じ海藻の乾燥トリノアシなどもあり、奥には七島イで編んだ草履や鍋つかみなどの工芸品も見えます。

 "コンビニ"と名乗っていますが、ここはむしろ"食事処"なのです。土間から上がると七島イの畳を敷いている二間続きの座敷があります。そしてこの「食事処」は面白い料理を食べさせるのです。経営者である女将さんは、その料理を「薬膳料理」と言っていますが、口の悪い私などは、こっそりと「雑草料理」と呼んでいるのです。ところが、この「雑草料理」がフィーバーしているのです。それも都会の一流のシェフや料理人、あるいはグルメな人達や外国人に高く評価されているのです。

 何故評価されるのか私にはよく分かりません。例えば、生ワカメ、甘草、カラスノエンドウのしゃぶしゃぶ、スギナやセイタカアワダチソウなどの天ぷら、ノビルの酢味噌和えなど10種類以上が並ぶのです。デザートには、ダイコン餅、カボチャの雄花のチーズ詰めなどなど。セイタカアワダチソウですよ。スギナですよ。私も最初は、思わずのけぞりました。
でも女将は、薬草マイスターなのです。

 これらの野草、薬草は季節ごとに代わり、ちなみに、6月頃は、アカダやシロタのおひたし、ノボリキクの天ぷら、スベリヒューの天ぷらや漬物などが美味しいそうです。
今日も女将ご夫婦は、仲良く野草、薬草を摘んで、お客様のお出でを待っているようです。
 

国東市長 三河 明史

 


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