本文
田深地区の文化財
田深 |
県指定 |
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No. |
区分 |
細区分 |
名称 |
所在地 |
所有者 |
指定年月日 |
01 |
有形 |
美術工芸 |
国東町田深 |
千光寺 |
昭和44年3月22日 |
|
02 |
有形 |
美術工芸 |
国東町田深 |
千光寺 |
昭和51年3月30日 |
木造地蔵菩薩立像
檜材の一木造、彫眼の彩色像。頭・躰の躰幹部を一材から彫出し、耳後の線で前後に割り矧ぎ、内刳りを施す。さらに頭部を三道下で割り首とする。両耳・両手・両足先・持物・光背・台座は後補である。彫りの浅い目鼻立ちや衣文は簡略であるが洗練されており、また躰部の薄い肉取りなど平安最末期の作になることを窺わせる。像高93.5cm。
木造阿弥陀如来坐像
千光寺の本尊である。檜材の寄木造で目に玉眼を入れ、肉身に漆箔、衣に彩色を施している。木寄せは、頭・躰前後二材、挿首、両側面各一材、膝前横一材からなる。像高42.8cmで、小像ではあるが、目鼻立ちの彫りはシャープであり、衣文の表現も写実的で粘りがある。胎内に墨書銘があり、永仁2年(1294)に大勧進僧信譽、大檀那沙弥某並びに比丘尼妙性の発願により造立されたことがわかる。製作者は大仏師播磨坊覚行及び小仏師備後坊とある。