ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織で探す > 消防本部 > 気道異物除去法

本文

気道異物除去法

ページID:0043403 印刷ページ表示 更新日:2023年11月8日更新

のどに異物が詰まると、話しかけても返答ができない場合、のどをつかむような仕草をして、苦しい状態を示そうとします。傷病者が咳をすることが可能であれば、咳をさせることが効果的です。声が出ない場合や、強い咳ができない場合は119番通報をしたうえで以下の1、2の手当てを順に繰り返し試みます。

喉を押さえて苦しそうにしている画像

1、背中を叩く

【立っているまたは座っている場合】

傷病者の頭をできるだけ低くし、左右の肩甲骨の間を手掌基部で続けて叩きます。

背中を叩いている画像   背中を叩いている画像

手の付け根の画像

【寝ている場合】

傷病者を横向きにし、胸と上腹部を救助者の太もも部で支え、左右の肩甲骨の間を手掌基部で続けて叩きます。

背中を叩いている画像   背中を叩いている画像

【小児の場合】

素早く抱きかかえるまたは救助者が立膝姿勢となり太ももで支え、頭を低くして手掌基部で背中の真ん中を叩きます。

膝上に乗せた小児の背中を叩いている画像   膝上に乗せた小児の背中を叩いている画像

【乳児の場合】

救助者の前腕に乳児をうつ伏せにのせてあごを支え、もう一方の手の手掌基部で背中の真ん中を叩きます。

腕に乗せた乳児の背中を叩いている画像   腕に乗せた乳児の背中を叩いている画像

2、上腹部を圧迫する

【立っているまたは座っている場合】

傷病者を後ろから抱くような形で、上腹部(へそより少し上)に握りこぶしを当て、もう一方の手でその握りこぶしを上から握り、瞬間的に上方に突き上げ上腹部を圧迫します。

握りこぶしを当てる位置の確認画像   傷病者の上腹部に後ろから握りこぶしを当てている画像

座った状態から傷病者の上腹部にこぶしを当てている画像   小児の上腹部にこぶしを当てている画像

【乳児の場合】

救助者が立膝姿勢となり、前腕に乳児を仰向けにしてのせ頭を下げ、後頭部と首を支え、指2本で胸の真ん中(胸骨の下半分)を数回強く圧迫します。

乳児を腕に乗せ指2本で胸を押している画像

※これらの方法を行っている間に傷病者が反応(意識)を失った時は直ちに心肺蘇生を行います。