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教育長の部屋(2019年7月)

印刷ページ表示 更新日:2019年7月2日更新

 「1学期を振り返って」

 6月末に「観測史上最も遅い梅雨」がやって来ましたが、すでに7月に入りました。学校・園はあと1ヶ月足らずで「夏休み」となります。
 さて、この1学期間、国東市の子どもたちは大きな事故や事件に遭うこともなく過ごすことができました。学校をはじめ地域の方々の「安心・安全な地域づくり」の賜物と、感謝を申し上げます。
 ところが全国的に見ますと、「親による虐待」と「高齢者の運転事故」が連日のように報道され、中には幼い命が犠牲となった事件・事故も少なくありません。無事に1学期を終えることさえできなかった子どもたちや、その保護者の無念さを想うと心が痛みます。
 例えば、1月に千葉県野田市で起きた「小4女児が父親から虐待死させられ、その母親もほう助の罪に問われた」事件、さらには5月末に神奈川県川崎市で起きた「スクールバス待ちの子どもたちが暴漢に襲撃され、多くの死傷者が出た」事件、この2つの事件は、保護者や教育関係者にとって、いたたまれない出来事でした。とりわけ川崎市の事件については、スクールバスによる登下校は子どもたちを事故から守るために推奨されていた手段であっただけに、大きなショックを受けました。国東市内の学校においてもスクールバスの運行をしているだけに、「対岸の火事」では済まされません。本市においても起こり得ることとして、一層の「危機管理意識」が望まれているところです。
 さて、もうすぐ「七夕」です。子どもたちは「七夕」の日に、短冊にどんな願いを書くのでしょうか?七夕
 野田市の女児は、「神様、お父さんの暴力は何とかなりませんか?」と書いたかもしれません。川崎市の女児は「もっと生きたかった・・・」と書いたことでしょう。これほどに子どもたちの命が簡単に、しかも大人、親の手によって奪われることに暗澹(あんたん)とした気もちになるのは私だけではなかったと思います。そして、命までは奪われなくても、家庭内のいざこざで心に傷を負っている子、食事も満足に与えられていない子、親に話しかけても無視をされる子など、日本全国にはストレスを背負って生きている子が少なからずいることが報告されています。これだって「対岸の火事」ではありません。
 周りの人たち、学校関係者がこれまで以上に子どもたちの日々のくらしに関心をもつこと、気になることがあれば関係機関に通報することなどが、そういった子どもたちを救うひとつの手段です。子どもたちが七夕の短冊に、「生きていることがうれしい、学校が楽しい?」と書ける環境づくりに、ともに努力したいと思います。