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市長コラム 第15号「凍れる月影」

印刷ページ表示 更新日:2019年2月13日更新

 この数日急に冷え込んできました。早朝5時50分、外に出ると刺すような寒気が身を包んできます。今朝は特に寒く感じます。

 私の家の横からまっすぐ北に延びる道は、田んぼの中を通って寺に突き当たります。この間は遮る物が無く、文珠山からの吹き下ろしが直接当たるので、この「渡り」は風のあるときは、実に寒いのです。祖父母達は、この吹き下ろしの風を「ニシ」と呼んでいました。

 この日も弱いながらも「ニシ」が吹いていて実に寒いのです。この「渡り」を歩きながら、ふと西の空に目をやると、まん丸い大きな白い月が山の端にかかっていました。普通は、赤い夕日が沈む西の山の端に今朝は白い大きな月が沈もうとしているのです。

 反転、東の空を見上げると、暗い寒々とした空に大きな金星が輝いているではありませんか。通常の星の数倍の輝きで燦然と輝いています。「明けの明星」と呼ばれるゆえんです。やがて月は西に沈み、「明けの明星」も東の空が白くなってくると輝きを失いながら空の中に溶け込んできます。

 君知るや美しい冬の空の凍れる月影を、夜明けの星々を。

 

国東市長 三河 明史