ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

市長コラム 第19号「伴侶との別れ」

印刷ページ表示 更新日:2019年4月15日更新

 長い間、生活を共にしてきた伴侶の一方が突然の死を迎えたらもう一方はどのようになるのでしょうか。

 つい先日、親しい知人にこのようなことが起こりました。残った夫は80代後半、亡くなった妻は、80代前半。自分より若く元気だった妻が、正に突然逝ってしまう。残された高齢の夫の茫然自失の様子を見ていると、こんなはずじゃなかったという声が聞こえてきそうです。

 さだまさしの「関白宣言」ではないけれど、「俺より先に死んではいけない」と言う思いは多くの男性にはあるのではないでしょうか。

 もちろん、こんな話は世の中にいくらでも起こっており、珍しいものではありません。でも、今度のことは、身近に起きたことであり、また私も妻も高齢期に入ってきたことも、若い時と違って、残された時の気持ちの持ち方に戸惑いを覚えるのです。

 ところが、ある友人が奇妙な体験を話してくれました。それは「臨死体験」ともいえるものでした。

 その友人は、以前、病気になった時に、「自分は一度死んだ」と言うのです。

 その体験談では、死んだ時、病室で死んでいる自分を病室の上の方から見ていたそうで、部屋の中の人の出入りもよく覚えているというのです。しかも、自分はその病室から抜け出して、家に戻り、家の中の出来事も見ていたそうです。昔ヒットした映画「ゴースト ニューヨークの幻」みたいな話です。

 そんなばかな、と普通は思うのですが、あまり生々しい話なので、私には嘘とは思えないのです。

 私は、今まで先に亡くなった方が良いと思っていたのですが、亡くなった方が部屋の中から伴侶や家族が嘆き悲しむのを見るのもつらいものがあるかもしれません。