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市長コラム 第30号「アナログな生活をしませんか」

印刷ページ表示 更新日:2019年11月26日更新

 今年もまた大災害が発生してしまいました。9月の台風15号に引き続き、10月には、東日本では過去最強と言われる台風19号が荒れ狂い、東海地方から中部、首都圏そして東北などにも甚大な被害を与えて、洋上に去りました。

 長野県の千曲川や宮城県の阿武隈川などの大河が越水などにより決壊したり、日本の誇る最新鋭の北陸新幹線の車両基地が水没したり、土砂崩れや停電が相次ぎ、NHKによると、11月11日の時点で、死者91人、不明4人もの人的被害がでています。

 首都圏の高層マンションでは、地下の電源が水没して停電になり、水道も冷蔵庫もエレベーターも動かず、住民は二十数階もの階段を徒歩で昇ったり降りたりしているとのこと。大都会では張り巡らされた交通網や冷暖房やコンピューターや通信など人間の英知により築かれた文明が自然の猛威の前には、為す術も無く崩れ去ったように見えました。

 10月11日の日経新聞の「春秋」に面白いことが書いていました。物理学者寺田寅彦が昭和の初めに、「文明が進むほど自然の猛威による災害は、劇烈の度を増し、高等な有機体である社会は、神経や血管の1カ所に支障が出れば、その影響はたちまち全体に波及する」と警鐘を鳴らしていたそうです。

 私は、このようなことは高度な文明社会である都会にだけ起こるものと思っていました。しかし、先日私の住んでいる地区では3時間の停電があり、その時よくよく考えてみれば、程度の差こそあれ、私達の田舎でも同様だと気がついたのです。停電になればまず水道が使えません。私の家では、井戸はありますが、手押しポンプも「つるべ」も今はありません。田舎でもトイレも水洗です。私達でも、電気が無ければ何も出来ないようになってきているのです。

 私達は、便利さを求めるだけでなく、もう少し以前の生活を取り戻したらどうでしょうか。ほんの少しでいいのです。風呂やご飯も暖房も薪を使う。井戸に手押しポンプを付ける。時には蝋燭の火を囲んで夜を過ごす。結構お洒落でエコだと思いますよ。無駄なエネルギーの消費も減り、地球の温暖化防止にもつながります。

 最近、高齢者が運転する自動車の、急発進による事故が多発しています。私の車は、マニュアル車です。オートマチックでないので急発進のリスクは減ります。便利はリスクを伴います。便利がすべて良いとは限らないのです。

 皆さん、少しだけアナログな生活に戻りませんか。

国東市長 三河 明史