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市長コラム 第38号「線状降水帯」

印刷ページ表示 更新日:2020年7月22日更新

 この言葉を初めて聞いたのは最近のことのように思います。モンスーン地域に属する日本列島は、良くも悪くも雨の多い地域です。特に春から夏にうつる梅雨の時期と、夏から秋にうつる秋雨の時期は、大陸と太平洋の高気圧の力加減によって日本列島に長い期間前線が停滞し、雨が降るのです。
 この雨は、稲作にとっては無くてはならない雨であり、また果樹や野菜、小麦などにとってはあまり有り難くない雨なのです。
 特に梅雨については、昔から男梅雨や女梅雨とか、カラ梅雨とか、色々な言葉がありますが、この「線状降水帯」なる言葉は、異質なものであり、ここ数年で、災害と共に目にするようになりました。
 文字通り、停滞前線に沿って線状に雨雲が次々と連なり、一定の狭い地域に大量の雨水を降らせるのです。1時間当たり50ミリは愚か100ミリも120ミリも降り続くのです。
 かつては1時間に50ミリも降れば大雨であった時代と異なり、その二倍も、時によっては三倍も降ることになれば、昔の安全基準によって作られた護岸や堤防、橋梁や鉄橋などは、破壊され崩壊することになります。すべては、かつてと違った気象状況によるものと思われます。
 この数日の大雨によって、九州南部や九州北部、長崎県や、熊本県、福岡県、そして大分県の西部に甚大な被害を生んでいます。
 私達の地域でも7月5日日曜日の夜から雨脚が強くなり、市内全域に避難勧告を出しましたが、7日の火曜日の夜からまた一段と雨脚が強くなりました。
 どどどーという息苦しいような強い雨の音がかなり長く降り続いたように感じましたが、夜明けとともに雨も上がり、時間雨量30ミリもの雨の割には、大きな被害が出ずに済みました。
 8日の夜も梅雨前線が北上し、また雨になりそうです。今年はもう十分です。

国東市長 三河 明史