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市長コラム 第46号「春はあけぼの」

印刷ページ表示 更新日:2021年3月9日更新

昔から「春はあけぼの」と言われていますが、春の夕闇が迫り来る「宵」も捨てがたいものがあります。
今日は、3月8日。ずいぶん陽も長くなりました。午後6時に庁舎を出ると、外はまだ明るいので、まるで誰かに「もう帰るのかい」と言われそうな感じがして、何となく気恥ずかしくなります。
陽は沈んでいるのに、西の山の端はまだ白々としていて、でも山裾の方は暗くなり、家々にポツン、ポツンと明かりがともり始めるころ、田畑や草原には、茶色い枯れ草の間に草の芽が伸び始め、水仙の白い花が所々に見え、畦などには、黄色く色づいた菜の花が辺り一面に咲き誇り、ぼんやりとした春色の空気の中に香りを運んできます。
家に帰ると庭にあるコブシが沢山の白い花を咲かせ、こちらも暮れかかった夕闇の中に白くぼんやりと浮かんでいます。
私は、秋のくっきりとした夕刻も好きですが、春のぼんやりとした夕刻も好きです。啓蟄(けいちつ)も過ぎ、草の芽も伸び始め、花々も咲き始めながら、私達の周りの景色も少しずつ少しずつ春の色に染まってくるのでしょう。
日本の四季はいつも本当に美しいですね。

国東市長 三河 明史