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市内の文化財が大分県指定文化財に指定されました(平成30年2月指定)
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更新日:2018年6月6日更新
平成30年2月6日付けで、大分県指定文化財として有形文化財3件が国東市から指定されましたのでお知らせします。
1.絹本著色十一面観音来迎図(けんぽんちゃくしょくじゅういちめんかんのんらいごうず)
- 種別:有形文化財(絵画)
- 年代:室町時代(15世紀)
概要
画面向かって右奥は来迎する雲に乗る十一面観音像です。
尊像は、正面向きに蓮台の上に立っており、表情や手足のしなやかな描線、衣文線の精微な技巧等、中世の仏画として稀有な存在です。
2.木造観音菩薩立像(もくぞうかんのんぼさつりゅうぞう)
- 種別:有形文化財(彫刻)
- 年代:平安時代後期(12世紀)
概要
榧材に内刳りのない一木造という平安前期以来の古式の方法で製作された観音菩薩像です。
丸顔に小ぶりで温和な目鼻立ちの表情や、やや細身で穏やかな起状を示す体部の肉取り、浅彫りで簡潔な衣文表現などに平安後期の造形的な特徴が見られます。
3.紙本著色文殊仙寺境内図(しほんちゃくしょくもんじゅせんじけいだいず)
- 種別:有形文化財(歴史資料)
- 年代:江戸時代前期
概要
文殊仙寺の境内図を描いた最古の絵図で、六郷満山寺院の江戸時代の境内図としては、唯一のものです。
境内を中心に文殊岩・塀岩などの奇岩・岩峰を見事に描き、周囲の景観を盛り込んだ景勝図としての要素も持ち合わせた、正確かつ精微な絵図です。