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教育長の部屋(2023年11月)

ページID:0043529 印刷ページ表示 更新日:2023年11月1日更新

「悠久のふるさと国東」を知ろう

文化と芸術の秋を象徴するように、国東市内では、10月に入り、第25回大分県民芸術文化祭開幕行事の演劇と三浦梅園生誕300年記念講演を皮切りに、さまざまなイベントが催されています。

第25回大分県民芸術文化祭開幕行事は、国東えんげき工房による「ブンナよ、木からおりてこい」の舞台でした。劇団青年座の當銀(とうぎん)祥恵さん、青年座映画放送の石丸謙二郎さん(大分市出身)が出演しました。自由な世界を求めたトノサマガエルのブンナが生きる世界の生存競争の厳しさを目のあたりにする物語を熱演していただきました。また、この翌日には、高校演劇で全国優勝の経験がある大分豊府高校演劇部「豊劇」による演劇「エールの時間」も開催しました。芸術の秋にふさわしい素晴らしい作品でした。

今年、生誕300年の三浦梅園先生は、条理学という独自の哲学体系を確立した自然哲学者であり、梅園三語(玄語・贅語・敢語)の著書のほかに、助け合いの精神を大切にし、「慈悲無尽」という支え合いのシステムを具体化しました。今回、記念行事として初めて、地元の児童生徒の皆さんから梅園先生に関する発表をしてもらいました。さらに、多くの方に梅園先生に関する身近な内容での講演会を開催し、あらためて梅園先生の偉大さを知っていただきました。

国東市には、縄文時代の人々が暮らした遺跡が見つかっており、多数の石器や土器が発掘されています。その中で、安国寺集落遺跡は低湿地に面した弥生時代の集落であり土器とともに建物の木材などが出土しており、1992年に国指定史跡となりました。2001年には、およそ1800年前(弥生時代)のムラの風景を再現して「弥生のムラ 安国寺集落遺跡公園」として整備し、公園の横に国東市歴史体験学習館を併設しており、古代のロマンを再現させるような遺跡の見学や体験学習ができます。

また、1300年の神仏習合の六郷満山文化やユネスコ無形文化遺産に登録された日本の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」の吉弘楽など、「悠久のふるさと国東」には、おだやかな気候と海、山の素晴らしい自然に恵まれて、育まれた豊かな歴史・文化があり、世界に誇れる優れた先人が数多く輩出されています。

どうでしょうか。今年の秋は、「悠久のふるさと国東」の歴史や文化、先人の歩んできた道を探求してみては。


紅葉のイメージ画像(両子寺)