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教育長の部屋(2023年9月)

ページID:0042768 印刷ページ表示 更新日:2023年8月30日更新

モノの見方を変える視点

   2学期が8月25日からスタートしました。児童生徒の皆さん、今年の夏休みは「ワクワクした日々」が送れたでしょうか。まずは、学校生活を通常に戻すことを最優先として身体を慣らしてください。2学期は、いろいろな行事が目白押しです。心と身体を整えてそれぞれの目標に向かって進みましょう。
   さて、例えばですが「何かに躓いて転んだ」とします。事実は「躓いて転んだ」という事だけですが、見方を変えると、転んだ人は「痛い、恥ずかしい」と感じるかも知れないですし、「痛かったけど、怪我がなくて良かった」と考える人もいるかも知れません。この状況をどのようにとらえるかで大きく違ってきます。
   モノの見方を変える視点や発想力があるかどうかによって、モノ事を柔軟に考え、見ることができると思います。自分の当たり前は必ずしも当たり前や常識だとは限らないことを理解することが大切です。もしかすると、自分の中の常識から、外れた行動や考えの人を否定することで発想が狭くなっていませんか。

   自分の経験や価値等で相手の意見を否定してしまう判断をしたとしても、一旦よく考えて、相手の意見やその内容を再度考えることをしていくと、モノ事を多方面から見られるようになります。
   モノ事を別の視点から見ることができるようになれば、冷静に判断することができ、何か起きたことに対しても多角的に目の前のことを考えることができます。
   「好き・嫌い、良い・悪い」の1つだけでなく、何でその判断になったのか、ほかに何が必要なのかを考えられるようになり、そうすることで、自分が「嫌い」「辛い」などのマイナスイメージに気持ちを集中するだけではなく、問題解決にも思考する習慣ができ、起こることすべてから学び成長できるポイントを見つけることが可能になります。
   つまり、見方を変えるだけで、新しい発見やいろいろな可能性を見出せることができるはずです。モノの見方を変え、発想力を高めることで、自分の目線や思考で見ていた時よりも、視野を広く持つことができ、相手の気持ちを考えることができたり、モノ事を好転的に考えることができたり、いろいろな可能性を見出すことができると思います。
   2学期が始まり、新たなスタートです。無限の可能性を秘めた子どもたちが、生き生きと喜びと希望を持ち、健やかに育つよう頑張りましょう。


イチョウ