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【No.12】いろいろあって楽しい国東

ページID:0202404 印刷ページ表示 更新日:2024年4月12日更新

 3月に入ると濃いピンク色の夢咲き桜(河津桜)や黄色い花をつける西方寺地区のミツマタが、国東に春の訪れを知らせてくれます。そんな早春の3月3日、国見歌舞伎保存会の結成30周年記念公演が「みんなんかんホール」で開催されました。江戸時代後期、各地を巡回していた歌舞伎一座の興行が始まりで、途中、途絶えたこともありましたが、200年以上の歴史がある国見歌舞伎を守り、継承していこうと1993年に保存会が発足しました。30周年の節目に当たる公演では、地元の武多都巫女舞や日舞、三番叟の他、佐賀県唐津人形浄瑠璃保存会による「傾城阿波の鳴門」の他、生き別れになった母子の再会を描いた歌舞伎「良弁杉」を保存会有志が熱演し、会場からは大きな拍手とおひねりが飛んでいました。日ごろ、町で見かける身近な人たちが、歌舞伎独特の化粧やせりふまわしで本格的な歌舞伎に挑む姿は、人口減少や高齢化が進む中で、伝統を途切れさせまいとする強い気持ちを感じました。

 3月9日は、国東ならではの気軽な食べ物として売り出す予定のくにさきおにむすびの「大おせったい祭」が、鶴川商店街の拠点施設で開かれました。国東を象徴する幸せを運ぶ「鬼」と、地域や人を結びたいという思いを込めて、市内の7つの飲食店が作った創作「おにぎり」に、多くの市民が列を作りました。鶏めしおにぎりや天むすなど、どれもおいしく、スローフードなのにファストフード、手軽で美味しい「くにさきおにむすび」が、国東市を訪れた観光客を幸せにしてくれることを期待しています。

 3月10日は「第1回くにさきサイクルロゲイニング」が行われました。これは、地図をもとに時間内に自転車でチェックポイントを巡り、獲得した得点を競うスポーツゲームで、市内はもとより県内外から160人が参加し、職場や友人、家族でチームを作って、早春の国東半島を駆け巡りました。

 200年以上続く伝統文化の歌舞伎から現代の体験型の遊び(アクティビティ)まで、いろいろあって楽しい国東の早春でした。