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オリーブの基礎知識 その2:品種について

ページID:0038205 印刷ページ表示 更新日:2023年4月19日更新

国東オリーブの品種について

​​国東で栽培されている品種の特徴になります。
オリーブは単独品種では実を付けない自家不和合性が強く、花粉は風によって媒介する風媒花です。
また品種間の相性もあり、相互受粉する品種同士の栽培が望ましいです。

国東オリーブの主な栽培品種の特徴
品種 果実 樹勢 炭疽病 用途 初着果 収穫時期
マンザニロ 塩漬 早い 極早生
ルッカ 極強 遅い 晩生
アルベキナ 極小 早い 中生
コラティナ 早い 晩生
ネバディロブランコ 塩漬・油 早い 早生
フラントイオ 極強 遅い 晩生
レッチーノ 早生

 

国東での栽培を特に推奨している品種

 
マンザニロ

マンザニロ
果実が大きく、油分が少ない塩水漬け専用品種です。実は大きく柔らかいため病 害、虫害、風害の影響を大きく受け、特にカメムシによる虫害が多発します。枝は良く伸び枝数は少なく、非常にスマートな樹勢になります。ネバディロ、ルッカ、アルベギナと相互受粉します。国東で収量が多い品種と花粉の相性が良い事や、塩水漬けの価値上昇からも重要な品種となっています。

ルッカ

ルッカ
非常に生育が旺盛で、病気や排水不良にも強い品種です。花芽の着生が他の品種よりも遅れ、5~7年程かかります。花芽の数は少ない一方で受粉率は高く、自家受粉も可能です。植え付けが10年以上経過した樹では毎年20キロ以上の収穫が見込める品種です。国東市内ではネバディロ、アルベギナに次ぐ栽培本数となります。

アルベキナ

アルベキナ
国東では近年導入され、樹勢はおとなしく、直立になりやすい品種です。花芽の発生が非常に早く、量も多く多収です。一方で果実が非常に小さく、1グラム程度と他の品種の半分~3分の1程です。マンザニロ、ルッカと相性がよく、自家受粉もします。

コラティナ

コラティナ
果実は大きく、病気にも強い品種です。搾ったオイルは強い苦みと辛みが特徴で、在来の品種とは風味が異なります。樹勢は強くないが多収で、比較的早くに結実します。アルベギナと相互受粉します。

 

その他、国東で多く栽培されている品種

 
ネバディロブランコ

花粉が非常に多い品種で、オリーブ生産地として有名な小豆島では受粉樹として10~20本に1本程の割合で植えられています。国東市では最も多い品種で、導入初期では8割を占めていました。

フラントイオ

ルッカと遺伝子がほぼ一緒で、性質も非常に似ています。着果する時間は更に時間を要し10年経ってようやく花芽が付く樹も確認されています。ただ、一度着果すると収量は安定します。

レッチーノ

収穫時期が早い早生系品種で、炭疽病に強く上記のフラントイオと相性が良いです。果実は小~中の大きさでオイル専用品種です。国東ではキュウセツAQUA(株)と一部の園で栽培されています。

 

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