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オリーブの基礎知識 その8:施肥
オリーブの基礎知識 その8:土壌・施肥
土壌
- オリーブは耕土が深く、肥沃で、保水性があり、排水良好な土壌が最適です。
- 痩せ地では生育が劣り、不完全花の出現が極めて多く、開花しても結実しない現象が生じます。
- 排水不良な粘質土壌は、定植後数年すると葉の先端半分が黄化し、落葉し樹勢が著しく衰弱します。
- 土壌管理で重要なことは、土壌の団粒構造を維持増進し、通気性ならびに排水を良好にすることです。
- オリーブは果樹のうちで最も石灰欠乏に弱く、また過湿条件下では葉の先端が黄変落葉しやすくなります。
- 冬期の有機質肥料および石灰の施用と耕うんが必要です。
施肥…年1回
完熟堆肥
時期:1月中旬
施用量の目安 2t/10a
苦土石灰
時期:2月中旬
肥料…年3回
あくまでも目安とします。実際の生育状況を見て量は増減してください。
★施肥の散布場所 施肥の散布場所 [PDFファイル/343KB]
※令和5年2月7日発刊 第2号くにさきオリーブだより抜粋
肥料要素ごとの役割や気を付けること
三大要素
- 窒素(N):葉肥
タンパク質や緑葉素といった植物体を構成する基本成分 - リ ン 酸(P):実肥
花や実、種の形成、細胞分裂に関わる成分 - カリウム(K):根肥料
水分調整や光合成能、根の発育に関わる成分、生育中に定期的な補給が必要
微量要素
- ホウ素(B):花粉・花芽・花粉管の生育に関与
- マグネシウム(Mg):光合成に関与、リンの吸収に関与
※樹勢が弱っている場合は、樹勢回復を行うことが1番です。
硝安や尿素等を分施し、樹勢の強化を図りましょう!
冬肥散布(堆肥、石灰)後の耕うん
施肥の方法(施肥は、樹冠の外周部に施用する)