本文
止血法
大人の身体には約4から5リットルの血液があり、出血により1リットル以上の血液が失われると生命に危険が及びます。体が小さい子どもなどでは、それ以下でも危険です。
傷からの大出血は直ちに止血をしなければなりません。
直接圧迫止血法
出血している傷口をガーゼやハンカチなどで直接強く押さえて、しばらく圧迫することで止血を行います。この方法が最も基本的な止血法であり、多くの出血はこの方法で止血できます。
止血処置を行う際、救助者はできる限りゴム手袋やポリ袋を使用し、感染予防に努めます。
鼻出血
鼻出血の大部分は、鼻の入り口に近い鼻中隔粘膜の細かい血管が、ひっかくことやぶつかることによる外傷や血圧、気圧の変化などで腫れて出血します。
手当
- 座って軽く下を向き、鼻を強くつまみます。これで大部分の鼻血は止まります。
- 額から鼻にかけて冷やし、ネクタイなどはゆるめ、静かに座らせておきます。
- 出血が止まっても、すぐに鼻をかんではいけません。
- このような手当てで止まらない場合は、もっと深い部分からの出血を考えて、医師の診察を受けさせます。
- 鼻出血の場合、頭を後ろに反らせると、温かい血液が喉にまわり、苦しくなったり、飲み込んで気分を悪くすることがあるので、上を向かせないようにします。