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教育長の部屋(2023年3月)

ページID:0039997 印刷ページ表示 更新日:2023年3月8日更新

無限の可能性を信じて

 

桜の写真

 

もう少しすれば桜の花の咲く時期となりました。日本の四季は、春、夏、秋、冬と1年間を通して私たちの心に豊かな力を与えてくれますが、その一方で自然の力によって大きな災害をもたらすこともあります。ただ、何事もなかったかのように多少の変化があっても、毎年同じように春、夏、秋、冬と自然の営みを繰り返していきます。

教育も同じように、1年間を通じて日々の繰り返しです。「不易と流行」のように、「いつまでも変わることのない普遍の教育とその社会の時代背景の流れの中で変化しながら対応していく教育」との繰り返しとなっています。
「不易」とは、教育の原理・原則として昔も今も変わることのない『基礎、基本の根底の部分』でありとても重要と考えます。「流行」は、その時代の変化に対応して『新しい教育内容を模索していくこと』になります。グローバル化は私たちの社会に多様性をもたらし、また情報化や技術革新は人々の生活も質的に変化させつつあります。このような社会の変化が、身近な生活も含めて社会のあらゆる場所、場面に及んでいる中で、教育の在り方も新たな展開に直面しています。

新型コロナウイルス感染症で制限されてきた生活状況も3年が経過し、感染症法上の位置付けが、5月8日から季節性インフルエンザと同等の5類感染症に位置付けされることになりました。今後は、基本的な感染対策の励行において相反する場合があることから、特に学校現場においては子どもたちへの配慮が必要であり、また、地域等によっても取り組む内容が異なることで、いろいろなことが懸念されます。また、社会的に3年にわたりマスク着用が求められてきた中で、マスクを外すことへの不安を感じる児童や生徒、保護者の方への配慮が必要となります。新型コロナウイルス感染症対策として、現状のなかで必要な対策をおこなうことが大切と考えます。

将来を予測することが困難な時代を前に、子どもたちの教育に対して、いくら世の中が変わっても変わらないもの、変えてはいけないもの、そして、世の中の変化とともに変わっていくものも存在することを認識し学校と教育委員会が協力して教育を進めていくことが大切です。そして、無限の可能性を秘めた子どもたちが、生き生きと喜びと希望を持ち、健やかに育つよう努力したいと思います。