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教育長の部屋(2024年1月)

ページID:0044143 印刷ページ表示 更新日:2024年1月4日更新

新年明けましておめでとうございます。

2024年のイラスト本年が皆さま方にとりまして健康で幸せの中、大きく飛躍できる1年となりますようお祈り申し上げます。

昨年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本チームの各選手の活躍で優勝を手にしました。その中でも、投打にわたる大谷選手の活躍は素晴らしいものでした。決勝戦前に、彼がいった言葉「憧れるのをやめましょう」は、相手に対してのリスペクトも忘れず真摯に勝負に向かう姿勢を感じました。また、尊敬する選手が発する「言葉の力」とは本当にすごいパワーをチームに与え、未知なる可能性を引き出すことができると改めて思いました。

さて、ここ数年において、急速にICT端末や通信環境の整備が進められ、1人1台端末の活用が進んできました。ICTの活用が特別なことではなく、「当たり前」のこととして、1人1台のタブレットを日ごろから使いこなしていけば、教育活動にゆとりや自由な発想で学習に取り組むことが可能になり、教員の働き方改革にもなると思います。
今、社会は、情報化が加速的に進むSociety5.0時代に向かっており、学校現場において情報活用能力など学習の基盤となる資質・能力を育むことが必要で、ICTの活用は大きな役割を果たしていくと考えられます。
そして、最近では、「生成AI」の普及と発展は大きな変化をもたらし、急速に社会に普及しつつあります。令和5年7月に文部科学省から「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」が通知されました。そのガイドラインには、教員が新しい情報技術である「生成AI」をどのように理解し、どのように学びに活かしていくかという視点に立って、児童生徒に使いこなすための力を育てていくこと、学校において児童生徒に利用させるには、児童生徒の発達の段階を十分に考慮した上で慎重な対応をとる必要があること、教師の側にも一定のAIリテラシーが必要となること等が示されました。さらに、重要な注意点として、個人情報やプライバシーに関する情報の保護の観点、教育情報セキュリティの観点、著作権保護の観点をあげ、ガイドラインの位置づけについては、中央教育審議会等で機動的に改訂を行うこととなっています。

これからの社会は私たちが学習した環境とは大きく違い、教育のデジタル化が進み、情報化社会で育った子供たちは当たり前のようにICT等に接することになります。そのことを踏まえて、情報教育に関する教職員の資質向上が非常に大切と考えます。今後、情報社会が急速に変化していく中で、地域の皆さまと共に協働しながら努力していきます。どうぞこの1年もよろしくお願いいたします。