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小原小学校は明治6年、旭日小学校は明治7年の創立以来、両校とも市町村合併等による設置者の変遷、校名の変更、校舎の移転等を経ながら、明治・大正・昭和・平成・令和と5つの時代にわたって150年以上もの永きにわたり、小原地区・旭日地区の方々の心の拠り所として、また教育・文化の中心として輝かしい歴史と伝統を築き上げてきました。
小原小学校は、干ばつで苦しんでいた人々を救ったとされる『七巻様伝説』があります。この伝説は、今も小原小学校の児童が語り継いでいます。また、国語科研究会や租税教育研究校、学校安全推進モデル事業、人権の花運動指定校、大分県PTA研究大会など、市内はもとより県内の小学校における教育実践の推進にも貢献をしてまいりました。
旭日小学校は、ため池やくぬぎ山が循環して豊かな生活を繰り広げてきた地域であり世界農業遺産に認定された地域でもあります。また、道徳教育や社会科研究会での発表、チャレンジ体力パワーアップ事業、学校図書館活用推進事業、生きる力を育む歯・口の健康づくり推進事業、特別支援教育充実事業、ICT教育共同研究校など、市内はもとより県内の小学校における教育実践の推進にも貢献をしてきました。
このような輝かしい実績を残されたのも、ひとえに保護者や地域の皆様の学校に対する温かいご支援・ご協力があったからこそ、充実した教育活動へとつながっていったのだと思っています。
両校を思うとき、常に地域の方々に見守られながら、整然とした列を組み、さわやかなあいさつとともに登校する児童の姿が浮かんできます。また、学校行事では、地域の方々の温かいまなざしに見守られながら、全校児童が仲良く、元気いっぱい活動している姿をたくさん見せて頂きました。まさに地域と共にある学校でした。
両校の閉校は、大変残念ではありますが、子どもたちにとってよりよい教育環境に向けての統合であることをご理解いただき、子どもたちの資質・能力が新天地である国東小学校で、さらに大きく開花されますよう願っております。卒業生の皆様や保護者・地域の方々の思いを受け止め、より一層充実した教育活動が展開できるよう教育委員会といたしましても、しっかり支えてまいる所存であります。