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今年度も、5月26日から6月4日にかけて各学校を訪問し、授業参観や校長先生・教頭先生との面談を行いました。
授業参観では、市内9校の全学級の授業を参観しました。今年度は、運動会や体育大会を春に開催する学校が増えたために、運動会や体育大会の練習の様子も見ることができました。秋に比べ随分涼しい環境で練習ができていました。特に小学校1年生の児童の様子が気になっていましたが、どの小学校も上級生をお手本にして頑張っている様子が見られ安心しました。また、今年度統合した国東小学校では、旧旭日小学校・旧小原小学校の子どもたちが、元気に運動会の練習をしている様子も見られました。先生方のきめ細かい指導や支援のおかげだと思っています。さらに、ある校長先生は、「運動会を春に行うことで、準備等大変さはありますが、学級の子どもたちがまとまったように思います。学校経営の面からも今後に生かすことができます。」と話されました。学校経営の方針としてしっかり学校行事を位置づけていることに感心しました。
教室の授業では、昨年同様、めあて・課題を位置づけ、協働と個別の学習形態を取り入れながら、子どもたちに気づかせ、考えさせる授業が多く行われていました。最後には、しっかり振り返りをさせ、本時の学びを確認している場面を沢山見ることができました。「わかった」「できた」という子どもたちの元気な声が教室に響き渡る授業をめざし、これからも授業研究を進めていってほしいと願っています。国東市の子どもたちの探究力は確実に向上していくものと期待しています。
校長先生・教頭先生との面談では、学校運営について、お話をしました。それぞれ各学校の課題をしっかり分析し、その解決に向けて具体的な対策を立て、計画的に取り組んでいることを熱く語っていただきました。大切なことは、いろんな取組の結果として子どもたちの成長した姿となって現れているかどうかです。それが学校の評価であり、管理職の力量だと思っています。もちろん結果として十分現れない場合もありますが、いろんな取組のプロセスの中で必ず子どもたちの変容が見られるはずです。その変容を見逃さず、しっかり褒めて価値づけしていくことが子どもたちの自信となり、自己肯定感や自尊心に繋がっていきます。その結果、子どもたちの成長した姿となって現れてきます。
学校現場の働き方改革が求められている時代ですが、教師でなければできない仕事をしっかりできるように仕事内容を整理し、教師がやり甲斐を持って、子どもも教師も笑顔溢れる学校現場になるように教育委員会として支援していきたいと考えています。これからも、「子どもたちを一人も取り残さない国東の教育」の実現に向けて取り組んでいきたいと改めて感じた面談でした。