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今年度は、6月20日から7月5日にかけて各学校を訪問し、授業参観や校長先生・教頭先生との面談を行いました。
授業参観では、市内11校の全学級の授業を参観させていただきました。子どもたちが真剣に教師の話を聞く姿や友達の発言をうなずきながら聞く姿をたくさん見ることができました。日頃の授業に対する子どもたちの構えが身についていることに感動しました。「くにさきっ子学習十ヵ条」の徹底にしっかり取り組まれている先生方の指導の結果だと思っています。
授業では、めあて・課題を位置づけ、協働と個別の学習形態を取り入れ、子どもたちに気づかせ、考えさせる授業を心がけている先生方の指導の様子が伺われました。「わかった」「できた」という子どもたちの元気な声が教室に響き渡る授業をめざし、これからも授業研究を進めていってほしいと願っています。子どもたちの探究力は確実に向上していくものと期待しています。
また、ある中学校では、校内ですれ違った生徒に話しかけると、すぐに返事をして、尋ねたことに応えてくれました。素晴らしい反応力だなと感心しました。今、社会では、コミュニケーション力をはじめとする人間関係力が求められています。子どもたちは本来、人や物と接することに興味を持ち、学ぶことに喜びを感じるものです。幼児期の子どもたちを見ていると、いろんなことに興味を持ち積極的に関わろうとします。知的好奇心の塊です。そんな素直で純粋な子どもたちの心を育てていくのは周りの大人たちです。これからも国東市教育委員会の基本方針である「地域とともにある学校づくり」をめざし、学校・家庭・地域がしっかり連携・協働し、子どもたちの豊かな心や今求められている生きる力の育成につなげていきたいと思っています。
校長先生・教頭先生との面談では、学校運営について、お話をしました。それぞれ各学校の課題をしっかり分析し、その解決に向けて具体的な対策を立て、計画的に取り組んでいることを熱く語っていただきました。大切なことは、いろんな取組の結果として子どもたちの成長した姿となって現れているかどうかです。それが学校の評価であり、管理職の力量だと思っています。もちろん結果として十分現れない場合もありますが、いろんな取組のプロセスの中で必ず子どもたちの変容が見られるはずです。その変容を見逃さず、しっかり価値づけしていくことが子どもたちの自信となり、自己肯定感や自尊心に繋がっていきます。その結果、子どもたちの成長した姿となって現れてきます。
学校現場の働き方改革が求められている時代ですが、教師でなければできない仕事をしっかりできるように仕事内容を整理し、教師がやり甲斐を持って、笑顔の見られる学校現場になるように教育委員会として支援していきたいと考えています。これからも、「子どもたちを一人も取り残さない国東の教育」の実現に向けて取り組んでいきたいと改めて感じた面談でした。