本文
医者でありながら条理学という独特な哲学的思想を生み出し、「豊後の三賢人」の一人とされた三浦梅園が安永4(1775)年、53歳の時に自ら設計したものと伝えられています。梅園の死後も医業が続けられ、明治時代には邸宅内に薬部屋や診察室などが増築されて診療所として使われたこともありました。昭和34(1959)年には国史跡に指定され、平成14(2002)から平成19(2007)年にかけて指定当時の姿に戻すための保存解体修理を行い、現在に至っています。敷地内には茅葺屋根の旧宅をはじめ、約200人もの生徒を教育した塾跡や梅園をはじめとする三浦家先祖代々の墓所もあり、史跡地内を春夏秋冬の四季折々の自然を楽しみながら散策することができます。

三浦梅園旧宅

梅園塾跡

三浦家墓所
旧宅の周辺で見られる紅葉は色あせ始め、本格的な冬を迎えつつあります。旧宅内では現在、ヒイラギ(柊)、ユチャ(湯茶)、モミジ、ツバキ(椿)、カラスウリ、ナンテン(南天)、ヤツデなどが見頃となっています。

ヒイラギ【開花時期:11月上旬~12月上旬】
ユチャ(白)【開花時期:11月~1月】
ユチャ(ピンク)【開花時期:11月~1月】
モミジ【開花時期:9月中旬~12月上旬】
ツバキ【開花時期:12月~4月】

カラスウリ【実のなる時期:10月~11月】

ナンテン【実のなる時期:11月~2月】

ヤツデ【開花時期:11月~12月】