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三浦梅園資料館では重要文化財に指定された資料を中心に60日ごとに展示替えを行っています。
現在は『玄語』3冊(『玄語』小物、安永4年本『玄語』小冊物部、版下用写本『玄語』小冊物部)と『豊後跡考』宝暦5年写、『詩藁』(浦子手記「乙四」)の計5冊の重要文化財に加え、
『贅語』『敢語』のいわゆる「梅園三語」や、三浦梅園が多方面から蒐集した手沢本類などを展示しています。
三浦梅園の代表的な著書である『玄語』は、23回も書き換えを行い、安永4(1775)年、53歳の時に完成させたのちも晩年まで改訂を重ねた労作です。
現在展示している3冊は、完成に至るまで書き換えを行った草稿本のうちの1冊、完成した8冊のうちの1冊、梅園の死後に遺志を継いだ弟子たちによって書かれた出版用原稿のうちの1冊です。
『豊後跡考』は、宝暦5(1755)年、梅園が33歳の時に豊後国(現在の大分県)について各地域の史跡、民俗風習などを記録した著書で、中には「吉弘楽」についての記述も残されています。
『詩藁』は、祖父や父の影響で幼いころから和歌や漢詩を学んでいた梅園が自ら作った作品をまとめたものです。
このほかにも三浦梅園に関する貴重な資料を多数展示していますので、ぜひお立ち寄りください。
三浦梅園資料館
電話番号:0978-64-6311
〒873-0355
大分県国東市安岐町富清2507-1