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令和6年6月24日(月曜日)、国東市にある岩戸寺を含む4つの寺院を「六郷山」として国史跡に指定するよう国の文化審議会から文部科学大臣に答申がありました。
岩戸寺は養老2(718)年、仁聞菩薩によって開基されたと言われており、縦に登っていく参道を持ち両脇に堂宇を配置する山の寺の代表で、「六郷山」の中核をなす寺院の一つに数えられています。現在残る国東塔をはじめとする石造物や坊跡などは中世の頃のものであるとされており、その後大規模な造成を行った形跡がなく、その位置関係も大きく変動していないため、史跡としての価値が高いと考えられています。
また、岩戸寺は国指定無形民俗文化財である「修正鬼会」が行われる場所でもあります。
日本遺産「鬼が仏になった里 くにさき」の構成要素であり、文化庁の選定した歴史の道100選にも『六郷山峯入りの道』として選定されています。
六郷山とは、国東半島に位置する豊後国国東郡の六つの郷(武蔵・来縄・国東・田染・安岐・伊美)に点在する約100カ所の天台宗寺院や岩屋の総称です。本山・中山・末山という3つのグループに編成されていました。国東市内の六郷山寺院には、両子寺、宝命寺、神宮寺、岩戸寺、文殊仙寺、興導寺、成佛寺、行入寺、清浄光寺、千燈寺、平等寺、瑠璃光寺などがあります。
今回、国東市の岩戸寺と豊後高田市の長安寺、天念寺、夷岩屋の計4つが「六郷山」として国史跡に指定されます。豊後高田市に関する情報は下記をご確認ください。
「六郷山」が国の史跡に指定されます(豊後高田市・外部リンク)