令和6年 年頭のごあいさつ

あけましておめでとうございます。

市民の皆さまには、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、平素から市政全般にわたり、ご支援とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

昨年はアフターコロナで4年ぶりに地域の祭りや行事が開催され、交流や賑わいが戻りました。また、国内では訪日外国人観光客数がコロナ前の水準に回復しています。そのような中、国東市では、国東半島・宇佐地域世界農業遺産と国東半島峯道ロングトレイルが10周年を迎えました。これからの国東市は、基幹産業である農林水産業と製造業、そして六郷満山文化にふれる観光という強みを生かすことで、経済活動を活発化させ、地域に活力をもたらすことができると思います。農業では、市内各所で大規模な基盤整備事業が行われており、企業を含む農業参入がしやすい環境整備が進んでいます。また、観光業は宿泊、飲食、土産品など裾野が広い産業です。今年の福岡・大分JRデスティネーションキャンペーン、来年の大阪・関西万博や瀬戸内国際芸術祭などの大型のイベントは、誘客のチャンスです。国東市としては、インバウンド客に魅力的なコンテンツである六郷満山観光や国東半島峯道ロングトレイル、現代アートなどの素晴らしい観光資源を活かした新しい国東観光の再構築と、旅行先に国東を選んでもらうための情報戦略に力を入れて行きたいと考えています。

また、国東市の将来を大きく左右するのが大分空港の宇宙港化です。宇宙港は過疎化、高齢化、人口減少、産業の衰退などの地域課題を解決できる要素を持ったプロジェクトですので、大分県とパートナーシップを結んでいるシエラスペース社が宇宙往還機ドリームチェイサーの着陸地点として大分空港を使用する日に向けて、機運醸成と準備を進めて行きたいと考えています。宇宙を身近に感じてもらおうと、空港展望公園にアダムスキー型宇宙船と宇宙人のアート作品を設置し、国東市の新しい名所となっていますので、ぜひ、訪れてください。

私の目標は、元気で明るい国東市を将来の子どもたちに引き継ぐため、住んで楽しい、ワクワク感あふれるまちにすることです。そのために「人口減少対策」、「地域産業の活性化」、「安全・安心で活気あるまちづくり」、「子育て・教育環境の充実」、「地域文化の継承と創造」の5つの政策を、今年も着実に進めてまいります。

今年は辰年。国東市にとって昇り龍のような1年となるよう全力で市政に取り組む所存です。今年も皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、皆さま方にとって、本年が素晴らしい年となりますよう、心から祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和6年1月1日  国東市長  松井  督治