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【No.13】諸田山神社御田植祭~伝統の祭りに参加!

ページID:0202405 印刷ページ表示 更新日:2024年5月2日更新

3月20日春分の日の伝統行事、諸田山神社御田植祭(もろたさんじんじゃおんたうえまつり)が、国東市安岐町明治の諸田地区で行われました。五穀豊穣と子孫繁栄を祈願するこの祭りは、神社の境内を水田に見立てて、神前で田植えを行う神事で、江戸時代から200年以上の歴史がある県指定無形民俗文化財です。出演者は、五穀豊穣を祈願する「田神主(たかんぬし)」、御田植祭を取り仕切る「作庄屋(さくじょうや)」、あぜ塗りや整地をする「鍬取り(くわとり)」、田をならす役目の「柄振り押し(えぶりおし)」、馬鍬を牛に引かせて代掻き(しろかき)をする「馬鍬駄(もうがた)」、種籾(たねもみ)を苗代田(なわしろだ)にまく「種蒔き(たねまき)」、苗の入った籠を運ぶ「投苗(とうなえ)」、苗を植える「植子(うえこ)」、田植えの時に植子と掛け合いで歌い、太鼓で拍子をとる「立人(たちうど)」、そして、弁当を持って来る若嫁(妊婦)役の「ウナリ」などで、それぞれの役に合わせて、白装束を着たり、早乙女(さおとめ)や花嫁に扮(ふん)したりします。

衣装だけなく、顔を白く塗った上に、墨や紅のカラフルな顔料でユニークな化粧を施すのも特徴の一つです。一目で吹き出すような姿で、昔の田植えの様子を滑稽な動作で演じて観客を笑わせます。諸田地区には、大正時代から昭和の初めのころ、大衆演劇の一座があり、興行をしていたため、喜劇的な要素が含まれているようです。

さて、当日、私は「作庄屋」の役を仰せつかり、顔に立派な眉毛とヒゲを描いて、羽織・袴を着て登場。神田(しんでん)の四隅を回って田植えの準備を点検し、「鍬取り」や「柄振り押し」にユーモラスな仕草で、何度も手直しをさせ、観客の笑いを誘いました。そして、最後に「これで豊作まちがいなしじゃ」と叫びました。実は、祭りの前に、区長さんから所作を教えてもらい、何度も練習して、無事に務めることができました。

今回、祭りに参加させていただき、高齢化や人口減少で地域の祭りの担い手が少なくなる中、参加できる部分は、地域外の人がお手伝いするのも、人口減少時代に、伝統の祭りを継承していくための一つの方法ではないかと感じました。また、祭りに参加した人に地域のファンになってもらい、交流が生まれるとなおうれしいと思います。というわけで、祭りの後の直会では、早速、お酒を酌み交わしながら交流をさせていただき、とても楽しい一日でした。