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【No.15】大分空港の宇宙港化は国東の未来への挑戦!

ページID:0202407 印刷ページ表示 更新日:2024年7月8日更新

6月14日、大分市での大分ウォーターフロント研究会総会で、シエラ・スペース社、兼松、日本航空、東京海上日動、大分県とともに、大分空港を宇宙往還機ドリームチェイサーの着陸地点にしようと活動している三菱UFJ銀行の担当者による講演がありました。この中で、サステナブルビジネス部宇宙イノベーション室の橋詰卓実室長は、宇宙港は宇宙と地上を結ぶために必ず経由しなければならない場所であり、大分空港周辺には、機体整備拠点や宇宙飛行士用の医療機関、宇宙利用の研究施設などが必要になると話しました。

また、波及効果として、非宇宙分野では、「観光・宿泊」、「教育」、「建設・物流」、宇宙分野では「スペースポートとしての離発着」、「衛星などの製造」、「衛星データなどの情報通信」の進展が期待されると語りました。

具体的には「観光・宿泊」では、ドリームチェイサー着陸時の観覧客や宇宙港やビジネス目的の関係者などの来訪が増加。「教育」では、国東高校のスペースコースで学んだ生徒が地域内の宇宙関連企業に就職。「建設・物流」では、宇宙から帰還した実験試料を取り扱う研究施設の新設やドリームチェイサーの格納庫の新設が予想されるとしています。

また、「スペースポートとしての離発着」では、帰還したドリームチェイサーの整備、エンジニアリング業務の他、宇宙飛行士の健康状態の検査業務。「衛星などの製造」では、実験サンプルの研究を含む宇宙関連企業による開発が活発化。「衛星データなどの情報通信」では、車や船舶の自動運転や農林水産業でのデータ利用の研究促進が期待できるとしています。

また、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの山本雄一朗氏は、宇宙港化による2040年頃の経済波及効果は県内で350億円、全国に対しては3500億円が予想されるが、そのためには、これから何をしなければならないかを皆で考える必要があり、この未来からの挑戦状にどう答えるかが問われていると指摘しました。

ドリームチェイサーの初号機は、今年度中に米国のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、国際宇宙ステーションにドッキングした後、再びケネディ宇宙センターに帰還する予定です。

このミッションの成功が、国東市にとって新たな未来の始まりになるかもしれません。皆さんと一緒に成功を祈りながら見守りたいと思います。​