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台風10号により被災された皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。
市は台風10号の接近に伴い、8月28日の午後6時に市内全域に「警戒レベル3 高齢者等避難」を発令し、4か所に二次避難所を開設。翌29日午前7時30分には合計17か所の二次避難所を設置するとともに、9時15分に市内全域に「警戒レベル4 避難指示」を発令し、10時00分に災害対策本部を設置しました。
また、荒木川、安岐川が氾濫危険水位に達したため、午後2時15分に、安岐町全域に「警戒レベル5 緊急安全確保」を発令し、その後、2時30分頃には大分県による安岐ダムの「緊急放流」が実施されました。さらに、市内全域の複数の河川が氾濫危険水位に達し、土砂災害の恐れもあることから、午後3時に、市内全域に「警戒レベル5 緊急安全確保」を発令し、市民の皆さんに「命を守る行動」をとっていただくように周知しました。
今回の台風では、集中的に降り続いた大雨により、市内各所で河川が氾濫し、家屋の浸水、護岸や橋の崩落、農業用水路や井堰、田畑への被害が多数発生するなど、市内全域で甚大な被害が出ている状況です。私も国会議員や県議、市議の皆さん方と各地を回り、被災された方々から要望を伺い、土砂で埋まった道路の復旧や稲作農家へのポンプや重機の貸し出しなどに迅速に取り組みました。また、今回初めて、市と社会福祉協議会が協働で「国東市災害ボランティアセンター」を立ち上げ、市内外から集まったボランティアの方々に、被災した家屋の片づけなどにあたっていただきました。今後も市民の皆さまの安全・安心を最優先に、生活への影響が長期間に渡らないよう、被災箇所の速やかな復旧に、全力で取り組んで参ります。
また、大分県が行った安岐ダムの緊急放流(貯水量の限界に達した際に、それ以降、ダムに流入した分だけを放流するもの)では、市への通知が規定より大幅に遅れたことから、県知事や土木建築部長に通知の仕方や事前放流の基準などについて見直すよう要望しました。県としても大変な事態と捉えており、早急に見直したいという回答でした。
近年では、気候変動による台風の巨大化や線状降水帯による集中豪雨が頻発しています。また、地震や津波などの自然災害は、いつ、どこで起きてもおかしくありません。今後も防災・減災対策を強化していきたいと考えておりますので、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い致します。