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【No.19】民間に開かれたロケット射場、北海道スペースポートを視察

ページID:0202411 印刷ページ表示 更新日:2024年11月11日更新

大分空港を宇宙港として活用することを計画している米国のシエラスペース社では、来年の前半までに、ケネディ宇宙センターから、宇宙往還機ドリームチェイサー初号機の打ち上げを予定しています。大分空港の宇宙港化に向けて、地元自治体では、どんな準備が必要なのかを調べるため、先月初旬、すでに「北海道スペースポート」を運用している北海道大樹町を視察しました。

大樹町は人口が5,400人ほどの町ですが、40年以上も前から「宇宙のまちづくり」に取り組んできており、民間に開かれた宇宙港として、ロケットの射場や滑走路などを整備し、北海道スペースポート(HOSPO)の運用を始めています。また、ホリエモンこと堀江貴文氏が創業に関わったインターステラテクノロジズ社が、日本で民間として初めて、ロケットを宇宙空間まで打ち上げることに成功したことで知られる場所です。

最初は5人でスタートしたインターステラテクノロジズ社は、現在、社員が180人まで増えており、多くの技術者が移住してきたことで大樹町の人口が増加し、新たにスーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアもできたということで、まさに、宇宙港効果を実感できる町でした。

そんな大樹町も「宇宙のまちづくり」に取り組んできた40年間は、順調なことばかりでなく、具体的な成果が見えない時期には活動が停滞した時もあったそうです。そんな険しい道程でしたが、町長の言葉を借りれば「へこたれず、諦めない」で取り組んだ結果、日本初の民間ロケットの打ち上げに成功し、今後は、本格的な商業衛星の打ち上げを目指しています。

加えて、地元で橋りょうなどを作っていた企業が、ロケットの発射台を作ったり、人の数より多い牛の「ふん尿」から、ロケット燃料の「液化バイオメタン」を製造する企業が現れたり、実際に地場企業の宇宙産業への参入が起きており、私たちの国東市でも同様なことが期待できるのではないかと思いました。

市としましても、大分空港の宇宙港化を「地域の活性化」、「まちづくり」、ひいては市民の皆さんの生活の向上につなげられるよう、大樹町同様、「へこたれない、諦めない」精神で、しっかりと取り組んでまいりたいと考えておりますので、市民の皆さまのご支援、ご協力をお願い致します。