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青果物の輸出入や生産、加工、販売を手掛ける東京の総合流通企業「株式会社ファーマインド」が国東市で梨とサツマイモの生産に参入することになり、3月13日、県庁で協定の締結式が行われました。
ファーマインドは、バナナやキウイなどを海上貨物輸送で輸入し、全国で流通するバナナの三分の一以上を供給している他、各地でブロッコリーやリンゴ、梨、いちご、サツマイモ、シャインマスカットなどを生産しています。
国東市は、空港から近く、1つの地区で広い面積が確保できること、日照量が多く冬も温暖であることから、果樹園の適地であるとして、昨年4月にファーマインド大分農園を設立しました。今年4月から事業を開始し、国東町重藤地区の水田と山間部に2028年から毎年3ヘクタールずつ梨を定植し、2030年に初収穫を予定。2033年には東京ドーム4個分、日本最大級となる18ヘクタールまで栽培面積の拡大を目指しています。
また、サツマイモは2030年に5ヘクタールで栽培を開始し、2033年には20ヘクタールの作付けを計画しています。
国東市にとって農業は基幹産業であり、今回のファーマインド参入は、大分県が進める大規模園芸団地整備事業の第一号です。ご協力いただいた地元の皆様にお礼を申し上げます。
ファーマインドは青果の総合流通企業として、全国規模のコールドチェーン(生鮮食料品を低温状態で鮮度を保ちながら生産者から消費者に届ける、輸送・保管の一貫した流通体系)と情報ネットワークによる青果の総合流通プラットフォームを構築している他、国内で果樹の大規模栽培にも取り組んでいることから、国東市における雇用の創出や担い手の育成、農業所得の向上など、地域の農業の発展に期待しています。
国東市としましても、ファーマインド大分農園の事業が軌道に乗り、さらなる生産面積の拡大や新たな品目の生産に取り組んでもらえるよう、県や地域の皆様との連携を図り、支援をしていきたいと考えています。梨園が先か、宇宙港が先か、また国東市に新たな楽しみができました。