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新年度が始まりました。令和7年度は、急速に進む人口減少を抑制するために、少子化対策・人口減少対策に大きく舵を切る年と位置づけ、これまで以上に強力に推進します。また、台風10号による被災からの速やかな復旧・復興に向けた事業や、物価高騰の影響を受ける市民、事業者の皆さんへの支援など、喫緊に取り組むべき事業を予算化しています。
「人口減少対策」では、これまでの移住定住支援に加え、市外に出た若者のUターン支援策を強化することで、地元に戻りやすい環境をつくり、人口の社会減を改善したいと思います。具体的には、Uターンをされる方に対して、給付金を加算して支給することで、Uターンの促進に取り組みます。ご家族で国東にUターンしたいと考えているお子さんなどがいらっしゃいましたら、ぜひ、この制度があることをお知らせください。また、新婚生活のスタートを、給付金の支給により支援することで、結婚に踏み出しやすい環境を整えたいと考えています。
さらに、子育て支援策として、給食費の無償化や1歳誕生祝い金の増額、節目ごとの子育て応援ギフト(商品券)など、子どもを産み育てやすい環境をつくります。
「地域産業の活性化」については、ファーマインド進出による日本最大級の梨園誕生の他、市内各地で農地の基盤整備や樹園地の再整備を進めます。また、市内に立地している製造業も生産設備の増設を計画しており、大分空港の宇宙港化も含めて、さらなる産業振興を図りたいと思います。
観光面では、今年の秋に豊後高田市と共催で「国東半島芸術文化祭2025」を予定しており、県内外に国東半島の観光資源をアピールしていきます。
「地域の新しい仕組みづくり」については、地域の生活や暮らしを守るために、地域住民が中心となって運営する「地域運営組織(RMO)」のモデル地区を選定し、現在より少ない人口であっても、多世代が支え合い、多様性に富んだ、成長力のある地域づくりをスタートさせます。
私は「地域再生」は「希望の再生」から始めなければと思っています。人口減少が進むまちでも、日本最大級の梨園、国東半島芸術文化祭、そして宇宙港のような将来への希望のタネを、これからも蒔き続けたいと思いますので、今年度もどうぞよろしくお願い致します。