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【No.26】若者が帰りたくなる国東市をめざして

ページID:0051507 印刷ページ表示 更新日:2025年6月9日更新

 5月中旬、宇宙関連企業の方々が国東市を訪れた際、新緑の国東半島をご案内しました。

 まずは、小城展望公園から大分空港の3000メートル級の滑走路の全景と航空機の離発着の様子をご覧いただきました。地上ではわからない滑走路のスケールの大きさに、宇宙港として選ばれた理由を納得されているようでした。この中には、有人宇宙輸送を計画している企業の方もおり、ぜひ、大分空港を活用していただきたいとお話ししました。

 その他、六郷満山文化や峯道ロングトレイルのコースなど、国東の深い魅力に触れていただきましたが、中でも、皆さんが感動していたのは三浦梅園資料館でした。江戸時代に、天体の運行法則を研究し、天球儀を作られた梅園先生のことを知った宇宙関連企業の皆さんは、「300年の時を超えて、梅園先生の志が花開くのが楽しみですね」と話してくれました。

 今、世界の宇宙産業は拡大を続けています。日本でも国が力を入れて取り組み始めた結果、大手企業から大学、スタートアップ企業まで、様々な宇宙関連企業が誕生しています。そんな方々が国東市に興味を持ち、いろいろな情報をいただけることはとてもうれしいことです。また、宇宙産業の担い手は30代の若い人材が多いだけに、大分空港の宇宙港化が実現すれば、国東市出身の若い人たちにも、新たに活躍できる場所が生まれることになります。

 市では今年度から、若者や医療従事者の移住やUターンを促進する支援策を強化しました。ふるさと納税サイトを運営する「トラストバンク」の調査では、東京圏に住む15歳から29歳の45.6%が「地方暮らしにあこがれる」と回答しています。スローライフや身近に自然があることが理由で、このようなニーズを捉えて、転入が増えている地域もあります。

 一方で、地方志向の若者は多いのに、受け入れ態勢が不十分なため、若者の移住やUターンによる転入が少ない現状も指摘されていますので、若者の多様な生き方や、就業の仕方を捉えた政策を研究し、若者が帰りたくなる国東市をめざしたいと思います。