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市制施行20周年を迎える令和8年度当初予算案は、人口減少対策と地域産業の活性化、子育て・教育環境の充実、そして新しい地域の仕組みづくりに重点を置き、次の10年に向けて必要な政策を強力に推し進めるための予算編成としております。
令和6年から令和7年にかけて、区長さんや公民館長さんなどを対象に実施したアンケート調査では、「10年後の組織運営が困難になる」との回答が8割を超えました。従って、新しい地域の仕組みづくりは喫緊の課題です。新年度から準備がスタートする「地域運営組織」は、これまで行政が行ってきた機能の一部を住民組織が代わりに行うという受け身の組織ではなく、住民が当事者としての意識を持って、地域の仲間と、自分たちの地域の未来を主体的に切り開いていく組織です。取り組む活動としては、国東市のビジョンである「誰もが明るく楽しく暮らせるまちに」を地域で実現するために、「安心を支える地域福祉活動」、「安全を守る防災活動」、「楽しさをつくり出す活動(行事・祭り・イベント)」、そして「豊かさを生み出す経済活動(コミュニティビジネス)」などがあります。これらを地域の皆さんで役割分担を決めて、楽しみながらチャレンジしていくことが大切です。
地域づくりは、地域の皆さんの参加によって成り立つものです。そのためには、地域に暮らすすべての人々が地域と関わりを持ち、自分の意見を反映できる場をつくっていくことが重要です。多くの人が参画して、ひとつひとつ地域課題を解決し、少しずつでも今より暮らしやすい地域、住んで楽しい地域に変えていくことが、地域に住み続ける意味や誇りを取り戻すことにつながるのだと思います。
先日、「地域づくりシンポジウム」が開かれ、地域での取り組みが全国的に注目されている福岡県田川郡香春町の採銅所地域コミュニティ協議会の皆さんによる講演や県内、市内で活躍している皆さんによるパネルディスカッションがありました。その中で強調されたのは、地域の人たちの「つながり」づくりの大切さでした。会場のアストくにさきには、国東市内で支え合い活動や地域づくり活動に携わっている多くの皆さんが集まり、関心の高さがうかがえました。
市としましても、市民の皆さんや関係機関と連携しながら、新しい地域の仕組みづくりに取り組んでいきたいと思いますので、住んで楽しい国東市を一緒につくっていきましょう。