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3月7日、長野県小諸市で「第11回ロングトレイルシンポジウム」が開催されました。これは、北海道から沖縄までをロングトレイルコースで結ぶ「JAPAN TRAIL」を提唱する日本ロングトレイル協会が主催して開かれているイベントで、全国各地から約130人のトレイル関係者が参加しました。
私は「ロングトレイルと地域活性化」について講演した後、「JAPAN TRAILとロングトレイル」をテーマにしたパネルディスカッションにも登壇し、国東半島峯道ロングトレイルの魅力と、地域活性化のための観光戦略について紹介しました。
令和7年度、国東半島峯道ロングトレイルクラブへのガイド依頼数は前年比で約1.7倍に増えており、近年のインバウンドはアメリカ、オーストラリア、イギリス、オランダ、シンガポール、タイなどから訪れています。以前は有名な寺院をバスで巡る観光が主流でしたが、トレイル開通後は、寺と寺をつなぐ古道や、山の中にある苔むした石造物、四季折々の風景や絶景ポイント、そして、山中の神秘的な静けささえも、貴重な観光資源になりました。それは同時に、地元の私たちには当たり前だったお寺や石造物、風景の一つひとつが持つ歴史や文化を、改めて知る機会にもなりました。私は歩くたびに、国東半島全体に散りばめられている様々な歴史や文化の痕跡に出会うことで、国東半島は私たちに歴史や文化の記憶を呼び覚ましてくれる博物館だと感じるようになりました。
そんな国東半島でしか体験できない唯一無二のツアープログラムをつくり、国東半島峯道ロングトレイルの魅力を全国に発信し、ファン(関係人口)を増やすことで、少子化、高齢化、人口減少の中でも、誇りを持って楽しく暮らせるまちづくりにつなげたいと考えています。これからの新緑の季節、無理のない距離でコースを歩いてみてはいかがでしょうか。