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【No.5】英国スペースポート・コーンウォール視察

ページID:0202309 印刷ページ表示 更新日:2024年2月7日更新

   大分空港の宇宙港化については、打ち上げを予定していた米国企業の破綻はありましたが、県の方針は変わっていません。そんな中、7月に県の職員と一緒に水平型ロケット打ち上げの宇宙港として運用が始まっている英国を視察してきました。今回訪れたスペースポート・コーンウォールは英国の南西部に位置し、既存の空港施設を活用し、今年1月に水平型の打ち上げが行われた場所です。空港に面して、3 つの研究室、 9 つのオフィスを持つ「オフィス・コントロール施設」や、クリーンルームを完備した「衛星・ロケット統合施設」があり、組み立てられたロケットを滑走路上に運びやすい位置に建てられていました。さらに、空港の周辺には、この地で起業した宇宙関連企業や進出企業が立地するエアロハブ・ビジネスパークが整備され、国の職業訓練制度を活用した次世代の人材育成なども行われています。

   コーンウォール州政府の経済担当閣僚であるルイス・ガードナー氏は、州政府が重視しているのは、地元で生まれ育った人々がスペースポートや宇宙にかかわる仕事に就ける環境をつくり、首都圏との所得差を埋めること。そして、コーンウォールに進出してくる新しい企業は地元の人々を雇用し、税金を州内に納め、それらのお金は地域に還元され、地域経済の一部として良い影響を及ぼしていると話しました。

   また、国東高校とオンラインミーティングをしているリチャード・ランダースクールも訪問しました。両校の地域には、二酸化炭素の排出抑制に取り組んでいること、ウミガメなどの保護に取り組んでいること、人口規模など、宇宙港の他にも共通点があり、これからも交流を深めていくことを確認しました。

   英国の宇宙港を見て、大分空港の宇宙港化は、まさに人口2万6000人ほどの市にとって、人口減少や産業の衰退などの地域課題を解決できる要素を持つプロジェクトであり、成長する宇宙産業の活力を、まちづくりに活用することで、市の未来が変わる可能性を秘めていると感じました。​


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